あそ望山岳会
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山行報告
【報 告 者】キーボウ
【日    時】2007年11月23日(金)
【参 加 者】島地瓶、キーボウ
【日   程】自宅(植木)==仙酔峡駐車場(10:50)〜関門付近(11:20)〜鷲ヶ峰北壁取り付き(12:10) 〜鷲ヶ峰(13:28)
〜高岳東峰;天狗の舞台(14:30)〜仙酔峡駐車場(15:45)==植木(自宅)


【鷲ヶ峰(阿蘇高岳)・・マルチピッチクライミング】(2007/11/23)

≪ 報 告 ≫

 23日は勤労感謝の祝日、どこかの山に藪コキでもと思っていたが、ひょっとすると島地瓶氏がフリーかなと思ってメールすると都合よく空いていた。 島地瓶氏となら手ごろで近い、鷲ヶ峰が良かろうと思い出かけることにした。
 仙酔峡の駐車場で待ち合わせて、花酔橋と呼ばれる入り口の橋を渡り、遊歩道を少し登ると鷲見平の展望所だ。仙酔尾根の登山道を右に分け、そのまま直進する。 踏み分けはしっかりしている。鷲ヶ峰から北に伸びる稜線が迫ってくると、堰堤建設のための舗装道路に出、終点まで詰める。ここから、背丈以上のススキのトンネルを 登り、踏み後が消えたら左の谷に下りる。ここが、赤ガレ谷だ。谷筋の岩はところどころ霜で白い、滑らないように慎重に詰めると関門に到着。右手の壁には遭難者の レリーフが埋め込まれている。
 更に詰めると枯れ滝が行く手を阻む。滝を登り詰めたところにボルトは見えるがどうせ左手のルンゼを詰めることになるので、左のぼろぼろの壁を登る。ホールドは 見るからに脆そう。ブッシュもうまく使ってなんとか突破。これからもぼろぼろのルンゼを詰める。ここで右手のノーマルルートを先行するメンバーが見えたのでそちら に向ってしまった。実際はこのルンゼがガリー2で、これを詰めたところが第一キレットであったのだが・・・
 先行組がガリー3に移り、更に奥にトラバースして行く。追いついて話を聞けば、延岡の方達とのこと、そのままノーマルルートから鷲ヶ峰を目指すとのことだった。
 そこで、我々はガリー3を詰める事とした。稜線に出ると東からの風が寒い。ここがジャンダルムのコルのようだ。
 ここで、ロープを付ける。9mmのダブルロープで登ることとする。キーボウが、1、3の奇数ピッチを、島地瓶が2、4の偶数ピッチを登ることとした。
 1ピッチ目は赤壁の登り。支点はしっかりしている。グレードはIII級程度。15m程度でザレ場に出る。終了点のビレイポイントが無いので15mくらい歩き、 大きな岩にシュリンゲを巻きつけ終了点とする。島地瓶を迎えロープを担いで10mくらい歩いて北稜の取り付きに。6年前に来た時は、ここから右へトラバースして 西稜を登った(ノーマルルート1)。2ピッチ目(25m)は島地瓶リード。3ピッチ目(35m)はキーボウリード。ここで、支点の取りかたが悪かったようでロープの 流れが悪く、結構重かった。ルートが見えていない時は、支点にどちらのロープをクリップすればよいか結構難しい。4ピッチ目(20m)は島地瓶リード。正面がピーク のようだが左上の肩を目指す。
 ここで、クライミングは終了。少し歩いて鷲ヶ峰のピークに到着。ここからの展望は絶佳。久住や祖母がくっきりと見え、一つ一つのピークを見分けられる。 近くには、虎ヶ峰や竜ヶ峰があらあらしく足元に望める。
 懸垂下降地点まで進む。そこには、多すぎるほどのシュリンゲが束になっておりちょっと目障りかな。一番信頼できそうな支点で15mばかりの懸垂で第二キレット に到着。
 ここから、もう一度登り返すことになる。きっちりとした支点はあるが先行パーティがいて渋滞中。外岩全く初めての初心者もいるようだ。ここは、ロープをつけずに 右側の掛かりの良いリッジをフリーで登って追い越すことにした。(基本はロープをつけるべきです)更にリッジ沿いに進む。少し右に逸れてしまい急なブッシュを登る ことになってしまった。ここでもロープを出すべきだったな。
 この後、ナイフリッジを進んで、やがて高岳東峰の天狗の舞台に到着。先行していたパーティはここまで相当の時間が掛かることが予想された。初心者がいる場合は時間に 余裕を持つべきでしょう。
 ハイカーで賑わう天狗の舞台で昼食を取って仙酔尾根から下山した。   【写真提供;島地瓶氏】


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