あそ望山岳会
ホーム ご挨拶 会の紹介 年間計画 活動計画 活動報告 掲示板 入会案内 山岳連盟 リンク

山行報告
【報 告 者】ゼルプス
【日    時】2007年12月01日(土) 快晴
【参 加 者】ゼルプス、キーボウ
【日   程】取り付き10時45分、1ピッチ開始(11時)〜2ピッチ〜3ピッチ〜4ピッチ終了(14時50分)〜下山(15時20分)


【田川ルート(奥日向神)・・マルチピッチクライミング】(2007/12/01)

≪ 報 告 ≫

 12月1日は、快晴の天気でした。福岡から高速を飛ばし、午前10時前に愛のエリア下に到着する。少ししてキーボウ会長も到着。準備をして取り付き場所に移動と 思いきや、会長は愛のエリアに行くと言う。その理由は、「花鳥風月」に他の午前中メンバーのためヌンチャクを掛けに行くと言う。マルチのウォームアップにしては すごすぎる。日が当たらず岩も冷たく、途中のロープトラブルにもまけずセット終了。それから本日のメインイベントの田川ルートの取り付き場所に移動する。

登攀準備をしていざ出発となる。
 1ピッチは会長リード。1ピッチ目はルート図などにはグレードは載っていないが、フリーで行くと10プラス位ではないかのことだそうだ。これは相当難しいです。 会長も「花鳥風月」の後だけに数回テンションがかかるが、程なく大フレーク下の終了点に到着。自分の番が回ってきました。本当に長いブランクがあっての本番で、 心音が高まりました。やはり途中で行き詰まりました。行き詰まった所までは覚えていますが、それからあまり覚えていません。A0などで1ピッチの終了点まで登った と思います。力を予想以上に使いました。

 2ピッチはゼルプスリード。1ピッチで予想以上に力を使ったのでリードできるか心配でした。これからは自分でどげかせんといかんと思いつつ、取り付き点には 2名のフェニックスの皆さんが見ているのが分かって、ここでは落ちられんと思いながら取り付く。左上がりのフレークを目指して登って行く、コーナの所に キャメロット3を決め、ロープを通してすぐ横のリングボルトにアブミを掛けフレーク沿いに登ぼり、最後のほうでフレークが欠けたところがあったので慎重に 登りました。終了点の3つのボルトは年期が入っていました。右のフレークにキャメロット2を決めセルフの補強をして、ややハンギングビレイで会長をビレイする。 アット言う間に登って来ました。

 3ピッチ会長リード。右上にフレーク伝いに登り、凹角、途中いやな草木つきの登りで終了点につく。私の方は終了点前の登りは割りと苦労しました。

 4ピッチ会長リード。出だしの壁にハーケンがあるが、使わず天井のハングをRCCボルトを利用してA2で超える。会長は難しいと言いながらも、短時間で ハングを超える。しばらくしてビレイ解除の声が聞こえる。自分の番が回ってきました。会長の様にスムーズに超えられるかどうかが一番の課題でした。案の定 うまくいかない。1つめのボルトにアブミをつけ足を踏み込むが体が振られてぶらぶら状態、もう一つのアブミをつけるがうまくいかず長時間が過ぎ、腕の力が 無くなりかけ両足をアブミに入れレスト状態となりました。アブミの巻きが良くなかったです。巻き方を変えると立ちこむこことが少し出来、ハング越えの RCCボルトにフイフイを使用してやっとハング越えをしました。ハングを越えても終了点まで難しい登りでした。終了点からブッシュを抜け下降点で クライミングシューズを履き替え、急な林を下ると道路にでた。

【山行あとがき】
 田川ルートを開拓した人たちは偉い。岩の弱点をついて絶妙なコースが取られていると思いました。コースの難易度も高く、フリーと人工がミックスした アルパインの登りで、いい経験させていただきました。ペツルのシャントやフイフイが力のない私には役に立ちました。私には背伸び状態の登りの田川ルートでした。

【キーボウのコメント】
 昨年、ある方とこのルートを登ろうと思ってトライしました。1ピッチ目が結構難しく(同じエリアのフリーの「テラノ(5.10c)」と同じくらい) テンションを掛けてしまいました。その後、登り直してムーブは確立したと思っていたのですがカチホールドの一手の位置が悪く、またしてもテンション。 日向神の10プラスは厳しいです。その後、フレークでも気合が入らずA0になってしまいました。
   4ピッチ目A2のハング越えは厳しいですがここは力勝負でなんとか乗り切れます。左のスラブにもボルトがありましたがやはりそこもA1で無いと登れないようです。
 ハングを越えた後が非常に厳しかったです。10台前半くらいでしょうが、ホールドがすべて甘い(スローパー)と言った感じでしかも、苔や泥が詰まっています。 少しは金属ブラシで岩の面を出したのですが大変な作業になりそう。最後の2〜3手も厳しい、ほとんど力を掛けられない分厚い苔をホールドにして、落ちても 2〜3mのスラブを転がり落ちるくらいなので、一か八かで乗り越えました。短いですが総合グレードで5級はありそうです。
 ゼルプスさんも良くフォローしてくれました。これをバネにどんどん登りこんでください。小積も行けますよ。

■一覧に戻る





内容に不備・不都合・間違い等がある場合はご連絡ください
ホームページ・コンテンツ及び画像の無断転載はご遠慮ください
Copyright (C) 2007.04.01 ASO-bow Alpine Club All rights reserved.