【小岱山読図講習会】(2008/02/23)
≪ 報 告 ≫ 山歩きの必須技術である読図。実際の地形が等高線ではどう表現されているかを知ることで、イメージをつかんでもらおうと、講習会を企画した。ガス、積雪、 強風などによって、歩くことだけで精一杯になってしまっては本末転倒となるため、低山の小岱山を会場に選んだ。 蛇ヶ谷公園駐車場から遊歩道を展望台まで登り、体を暖めてから講習開始。まず現在地の確認か ら。展望台の片隅にある三角点を示して、地形図上にある三角点マークをチェック。その後、地形図のたたみ方や地北線の引き方などを解説した。コピーした地形図を 持ってきた参加者もあったが、本物の方が見やすいと思う。 ここから山道へ。地形図を持ったまま歩いて確認しやすい地形を確認しながら進む。鞍部やピーク周囲の地形、登山道脇の地形などを数箇所で立ち止まりチェック。 笹千里駐車場を過ぎて丸山へ。ここで遅れて丸山キャンプ場から登ってきた松井会長が合流。観音岳へは一度下って急な階段を登る。ここ まで3時間強。全員で立ち止まっての現在地確認が多かったせいか、普段の倍以上かかっている。少し休んだあと筒ヶ岳を目指す。筒ヶ岳までは日当たりが悪く、 風が冷たい。荒尾方面の展望がいい筒ヶ岳山頂で昼食とした。 ただの低山ハイクでは物足りないメンバーもいるので、帰りは観音岳近くの稜線から少々藪っぽい 道を下ったところにある人形岩でクライミング。トップロープを二本かけて、正面のかぶったスラブはアブミ登攀、左側はフリーで登った。グレードやルート名は わからないが人工ルートはA1、左のフリールートは10台と思われる。ひとしきり楽しんだ後、この岩場が地図上でどこにあるかをテスト。地形図には踏み跡が載って いないので、意外と苦戦していたようだった。沢や藪山ではこうした条件で現在地確認をしなくてはならないと思えば、気も引き締まるというものだ。 中腹の林道に出て少々歩くと丸山キャンプ場。会長の車などで蛇ヶ谷公園に移動して解散した。 【まつやんのコメント】 普段登山する際には必ず地図にコンパスと持参して登りますが、登山道に設置してある案内板を見ながら歩く為、地図を開く事が滅多に無い事が実情です。 以前、初めって登った山で案内板を確認しながら登っていたにも関わらず、案内板 テープを見失い道迷いをしてしまった経験がありますので、一度は経験豊富な方に 地図の読み方など教えて欲しいと思っていたのが、本心でした。 今回、初めて島地瓶さん企画 読図勉強会へと参加したんですが、今いる場所から見える谷、尾根や風景から場所を特定する技なるものを少しばかりか分った様な 気がしています。親切、ご丁寧に教えて頂き有難うございました。 今回初めての読図勉強会、各々身に付ける為にもまたこれからもこの様な機会を持って頂けたらと期待しています。