あそ望山岳会
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山行報告
【報 告 者】キーボウその他参加者○人
【日    時】2008年10月11日(土)〜13日(月)
【参 加 者】キーボウ、yamaaki、マミリン、MK、ミッキー、ますも、ゼルプス、島地瓶、ユジン、リリィ、sum


【アタック表】

/11日12日13日
キーボウみつばツツジの道晩秋の滝A3峰左方カンテバリエーション
Yamaaki第2スラブA大滝左/
マミリン/晩秋の滝B3峰左方カンテバリエーション
MK/晩秋の滝B/
ミッキー第2スラブB大長征A/
ますも第2スラブB大長征Aなんとか
ゼルプス第2スラブA大長征B第1スラブスーパー
島地瓶ナックルスラブ大滝左第1スラブスーパー
ユジンナックルスラブ大長征Bなんとか
リリィみつばツツジの道晩秋の滝A/
sum/晩秋の滝A/

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【比叡山・鉾岳クライミング】(2008/10/11_13)

≪ 11日 報 告 ≫

みつばツツジの道(一部除きキーボウリード)  報告:キーボウ
コースタイム;取付(12:00)〜終了点(14:00)
 初日の11日、前日の雨も上がり絶好のクライミング日和となる。幸先が良さそうだ。大津でリリィと待ち合わせて比叡山に直行。10:30頃に到着。 すでに、トイレ横の駐車場は一杯のようで、100m手前の広いスペースに先行の熊本組が到着して準備をしていた。
 初マルチのリリィは比叡山の迫力に感動していたようだ。福岡組も到着し、4パーティに分かれて出発。僕とリリィは、中くらいのレベルで僕も初めての 「ミツバつつじの道(4級)」を選んだが、アプローチで迷ってしまった。これは、何度目だろう。何故か取り付きを通り越してしまう。正しいアプローチを 見つけて戻った時には、「ナックルスラブ」を登る島地瓶とユジンはすでに1ピッチ目を登り始めていた。
 まあ、あせらずにルートの確認をする。きっちり準備を整えていざスタート。1ピッチ目(30m)から核心のVI級だ。微妙なスタンスはあるが無理なくクリア。 リリィもしっかりとしたムーブでフォローしてくる。ビレイ点付近にゆりの花がぽつんぽつんと咲いている。リリィを歓迎しているかのようだ。
 2ピッチ目(35m IV+ )、3ピッチ目(50m VI-)と高度を稼いで行く。3ピッチ目はピッチの切り方がまずかったようで数m残してしまった。次のピッチが 50mぎりぎりなので、リリィにリードの練習をしてもらった。若干のトラバースがあり、緊張。左隣に真新しいボルトがある。開拓中のルートだろうか?ここより 難しそうだ。隣の「ナックルスラブ」を登る島地瓶、ユジンペアが3ピッチ目を登っているところだ。がリードだがかなり右に行き過ぎているようだ。その後、なんとか 本来のルートに戻れたようだ。
 大きなトラブルもなく4ピッチ目(45 III+)まで快適に進み、いよいよ最終ピッチ(45m IV+)。ここも、問題なく終了。ここは、 「TAカンテ」の終了点でもある。
 尾根までには歩いて行けるが、一応ロープはつないだままとする。稜線に出てロープを解いて終了。リリィ、お疲れ様でした。しっかりとした登りでしたよ。 写真を撮っていると、1スラを終えて一般登山道に向かう鹿児島黒稜会のF山さんに出会った。二人の写真を取ってもらった。1スラで沢グルメパーティを追い越して きたとのこと。数名のメンバーが後に続いていた。ゆっくり昼食を取り、稜線上を「ナックルスラブ」の終了点に向かう。ようやく、島地瓶・ユジンペアが 登りあがってきた。比叡山展望台で景色を楽しみ、一般登山道を下山。島地瓶・ユジンペアは南側の登山道から降りてきたようだ。
 他のメンバーがまだ降りてきていないので、ユジンに「トリハダスラブ」のオンサイトをトライしてもらうことに。ここでは、山口県のアルピナのメンバーが登っていた。 ヌンチャクを僕らのものに架け替えてもらい、いよいよ、ユジンのオンサイトトライが始まった。結構ルートを迷いながらも着実なムーブで危なげなく登っていった。 なんと、オンサイト成功。おめでとう!このルートはイレブンクライマーでもオンサイトした人を見たことがない。5.10bとはいえ、三ツ星ルートの価値ある オンサイトだ。
結構時間が遅くなった。日之影温泉駅に急ぐ。温泉でメンバーが揃い、上鹿川キャンプ場に向かった。 アタック表へ

第2スラブ
取り付き11:00〜最終ピッチ15:30〜下山16:30 
 前日の夜、熊本県地方は雨が降っていたので心配していたが、こちらに来てみると少し降ったみたいだが、壁は全く影響ない。既に熊本メンバーは集まっており、 福岡メンバーが到着すると、直ぐに取り付きに向かう。既に、第1スラブを登り始めているメンバー(沢グルメ・綾吉・みかんさんのチーム)もいた。 我々は、2チーム:ゼルプス−yamaaki組、ますも−ミッキー組に分かれ、第2スラブを登った。

(Aパーティー 報告:yamaaki)
 1ピッチ目(W級35mリード:ゼルプス)・2ピッチ目 W級45m(リード:ゼルプス)トップがいつもの第1スラブと同じ取り付のカンテ状の岩場をスタートし、 直上後に、左のブッシュの立ち木でいったんピッチを切る。(ここは既に2ピッチ目)セカンドが立ち木まで来てそのまま左のブッシュを抜けて3ピッチ目のビレイポイント に達した。
 3ピッチ目(X級+45mリード:yamaaki)5級+で45m、ますも・ミッキー組が先に登るもかなりの苦戦。ピンは1.5m間隔で傾斜は急、左側の壁はホールドなく、 真ん中がカンテ状になっており左側にクラックが縦に走る。このクラックをうまく使えば登れそうだが、なかなかうまく使えず苦戦。4人全員が登りきるまでにスタートから 2時間を要した。
 4ピッチ目(X級−35mリード:ゼルプス)はセカンドだったせいか3ピッチに比べると楽だがリードでは緊張するのだろう。5ピッチ目(W級−40m リード:yamaaki) この前登った第1スラブの10mほど右に来たところ、崩れ落ちそうな岩の上にビレイポイントがあったのでそこでピッチをきる。岩の左側は登りにくかった。
 6ピッチ目 (W級25m リード:ゼルプス) ブッシュ帯の中の岩場を5mトラバース後に草付を5m直上して立ち木でビレイをとる。かなり迷って、間違ったルート だと思っていたが、その後は正規のルートに戻っていたようだ。
 7ピッチ目(W級45m リード:ゼルプス)、8ピッチ目(W級−45m リード:yamaaki)ピンは1本もない緩傾斜帯の簡単なルートで直ぐに到着する。
 8ピッチ目の終了点から上に登ったところで、1スラスーパーを登っておられた沢グルメチーム3人組と会い一緒に千畳敷まで下る。
 自分にとって2スラスーパーは前回、敗退したところだった。フリーのゲレンデでは登れても、マルチではなかなかフリーのように思い切ってはいけない。かといって 慎重になりすぎ萎縮してもだめ。過剰な緊張は疲労へつながる。万全を期した後はのびのびと登っていきたいものだ。そういう意味では自分は少し慎重になりすぎたなと いう気がした。それと、手順については次の動作を考えた時間のかからないやり方を、その方法が使えない場合は、別の対処法を頭のポケットからいつでも取り出せるよう にしておきたいものだ。手順についても自分はまだまだなという感じを持った。 アタック表へ

(Bパーティー 報告:ますも)
 1ピッチ目・2ピッチ目(リード:ますも)ゼルプスさんがスタートした直後に後を追うように自分もスタートする。何時もの事だがマルチの登り出しは怖い、慎重に ピンを拾いながら登って行く本来のビレイポイントをとばし2ピッチ目に入る。若干左上して大きな松の木でピッチをきる。
 ミッキーさんがビレイポイントに到着。そのままミッキーさんに左側のブッシュを平行移動していただく。3ピッチ目(リード:ますも)このルートの核心、クラックを 利用しレイバック気味に越えていった。自分ではまあまあ順調に登ったつもりだが随分時間をかけたようだ。完全フリーで行きたかったがヌンチャクつかみレストを してしまった。残念。
 4ピッチ目(リード:ミッキー)3ピッチ目と比べると簡単だが決して易しいピッチでは無い。この日では本格的な初リードのミッキーさん順調に登っていかれた。 5ピッチ目(リード:ますも)快適に登って行く、「崩れ落ちそうな岩」の左側をなおも登っていく。岩の上にビレイポイントがあったのでそこでピッチをきる。 「崩れ落ちそうな岩」の下で右に行くのが正解だった?ようです。岩の左は既に2スラスパーに入っていたようです。
 6ピッチ目 ブッシュ(リード:ミッキー)本来ならW級程度の岩場を直上するピッチのようだが。直上はとてもW級には見えないほど難しそうだ。 (2スラスパー・ピッチ目Z級−だった?)また1スラスパーのルートに近づきすぎている。ここで間違った事に気付く。随分迷うが、少し気持ちの悪いブッシュを 右にトラバースし岩場を右上していった。
7ピッチ目(リード:ますも)不安になりながらゼルプスさんとルートを探しながら登っていくがピンは見当たらない。登り続けると名物岩?細引きで縛り付けてある 岩を発見。正規ルートに戻ったようだ。岩の上の立ち木でピッチをきる。8ピッチ目(リード:ミッキー)快適なピッチである。最後は何も考えず楽しく登った。  アタック表へ

ナックルスラブ(報告:島地瓶)
  取り付き11:46 終了点14:51(3ピッチ目を除き島地瓶リード)
 取り付きから1ピッチ目まではTAカンテと同じ。Wプラと書かれているが、岩を回りこんだ後のフェースがルート全体を通して最も怖かった。1ピッチ終了点から 右に登って行く。草付きも交えて約40メートル。ピンは少なめ。ルート図を見ると3ピッチ目で右下から直上するナックルスラブスーパーと交差する。上方に伸びている ボルトがそれであろうと判断。ビレイポイントが狭いのでユジンにそのまま右上へ進んでもらう。草の生えたリッジを回り込んだところまで約20メートル。どうやら ここでルートを間違えた。
 3ピッチ目終了点から右側に続く傾斜のゆるいスラブをなおも登ると見覚えのあるビレイポイントを発見。昨年登った「奥の細道」の後半で出てきたものだ。 しょうがないので上に抜けようかなとも思ったが、天気もいいし時間的余裕もあるので正規ルートに強引に戻る。左側のブッシュを約20メートルトラバースすると 幸運にもナックルを登る核心部の手前に出た。5ピッチ目はこのルートの中では一番難易度が高い(Xマイナス)。今までのスラブと比べると壁が立ってきたように見える。 しかし、取り付いてみると、ちょうどいい塩梅にホールドが続いていて見た目よりも快適。振り返るとダブルロープが交差せずにきれいに伸びており、気持ちいい。 ユジンのキャメロット0.3も決め、ぎりぎりまでロープを伸ばし終了。ユジンが登っている途中にキーボウパーティーが通過していった。6ピッチ目は 15メートルくらい。歩くだけなので登ってきたユジンにそのまま行ってもらった。
 下りは南側登山口へ。千畳敷への道と比べると石で滑ってこけないのでおすすめ。登っていた岩壁がよく見渡せる点もいい。 アタック表へ



【比叡山・鉾岳クライミング】(2008/10/11_13)

≪ 12日 報 告 ≫

雌鉾岳「晩秋の滝」【A:キーボウ、リリィ、sum】【B:マミリン、MK】(報告:キーボウ)
 キャンプ場8:30 取付9:10〜9:30 終了点13:00〜13:30 取付14:00〜14:30〜キャンプ場15:00
12日は雌鉾岳だ。荒尾のMKさん、マミリンを待って登山道を登る。約40分の登りはいつ登っても苦しい。「美しいトラバース」等の取付ポイントを過ぎて鉾岳谷を渡り、 最近出来た「滝見新道」に入って、取り付き点に降りる。ここは、「KYC」「大滝左」「スプリングスカイ」等のスタート地点だ。僕達は「晩秋の滝(4級上)」を目指す ことにした。メンバーは、Sumさん、リリィとの3人。同じルートを、マミリンと荒尾のMKさんとで登ることにした。難しいポイントにはヌンチャクを残置することにした。 隣の「大滝左」は島地瓶、Yamaakiペアが登る。
1ピッチ目(25m 5.9・Y)からVI級のスラブだ。なんとかフリーで抜けようとしたが、ここは安全をとってピンを踏んでA0とする。2ピッチ目 (35m 5.9・A0) もスラブの直上だ。出だしは1ピッチ目より易しいかな?と思ったがふくらみを越えるところではやはりA0に。後続のマミリンもしっかり リードできているようだ。
 3ピッチ目(50m 5.3・IV)は大滝に向かってのトラバースしながらの斜上だ。50mいっぱい伸ばしてブッシュでピッチを切る。ここで、少しミスをして しまった。クリップしたピンがほとんどsumさん側のロープだったことだ。W級といえども、リリィは落ちたら大きく振られることになる。ビビリながらもリリィはなんとか 登ってきた、「恐い思いをさせてゴメンネ」。3ピッチ目がブッシュになるのはちょっとおかしい。2ピッチ目の終了点が実際は大滝左の3ピッチ目の終了点と思っていた 20m程度右上のポイントだったのかもしれない。ブッシュから15mあまり登ったところに平行ピンがあり、これが3ピッチ目の終了点だったかもしれない。 (トポから判断すると3ピッチと4ピッチで正しかったようだった)

 4ピッチ目(15m II)はその15mを大滝沿いに登り、途中腹ばいになって大滝の水を飲んだ。 5ピッチ目(35m 5.3・IV)も大滝沿いに直上、途中横断バンドを横切り、左に「大長征」のビレイポイントを見て、徐々に傾斜が強くなったスラブを登り、右に ブッシュ帯を横切りピッチを切る。  右手、下には大滝の釜が見える。こんなところに釜があるとは・・・このコースを登ったクライマーで無いと望めない光景だ。  さて、ここから二番目の核心である一の坊主下に向かっての細かいスラブの登りだ。6ピッチ目(35m 5.5・V-)はまずまず、7ピッチ目 (25m 5.8・VI-、15m II)は右手が切れ落ちたカンテ状のスラブ側を登る。右手はカンテを使うとうまく登れる。7ピッチ目の終了点は一の坊主の基部から 20mくらい離れている。それで、基部までなんとかロープを延ばすことにした。
 ここで、sumさんとリリィを迎えてこのルートは終了。一の坊主、二の坊主下をトラバースして、最終ピッチのクラックを二の坊主に登りあがった。 秋風が心地よい雌鉾岳の頂上で目一杯景色を堪能した。「大滝左」を登ってきた、島地瓶・Yamaakiペアと入れ替わるように懸垂下降で下山に入った。
 さて、鹿川キャンプ場まで降りてきた僕達は、熊本組5名と別れ、ゼルプス、ますも、ユジン、島地瓶、マミリンと僕の6名で西都山岳会の借りている「麓屋」 に宿泊することにした。 アタック表へ

大滝左ルート(報告:島地瓶)
 鹿川キャンプ場8:20 取り付き9:30 中央バンド12:00 二の坊主14:32 鹿川キャンプ場16:30
 鉾岳を登るのは初めて。くじ引きの結果パートナーとなったyamaakiとアプローチする。途中で大長征取り付きと別れ、川の左岸に渡るとものすごい岩壁が見えた。 岩肌を滑り落ちる滝の水流にも感動を覚える。川床に降りる前にこれから登るラインを資料とつき合わせて確認。川床から5メートルほどあがったテラスが本格的な 取り付きのようだ。小型の双眼鏡もあるとわかりやすいかもしれない。1ピッチ目は島地瓶リード。テラスからスラブへの取っ掛かりが難しい。これがYプラたるゆえんか。 A0で越えた後もスメアだけが頼りの岩。右上に登る。ピンが少ないうえにさびて黒っぽいので見つけにくい。ピンを見つけてはそこがルートだと盲進する悪い傾向が 出てくる。枯れ木のあるテラスにたどり着き、左側のビレイポイントで切った。2ピッチ目は晩秋の滝を交差して右に進むライン。yamaakiがリード。最初は右に進んで いたが、途中から左に逸れていく。晩秋の滝ルートよりも10数メートル左の藪の下で切った。ルート図を再度確認するが、このまま支点がない中をトラバースして本来の ラインにいくリスクを犯すのはやめて、ブッシュに一度入り、上で本来のルートに入ることにする。
 3ピッチ目は島地瓶リード、藪に入ると明瞭な踏み跡があった。踏み跡をコンテで進み、中央バンド下に。
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Yamaakiリード。ノープロテクションだが行く手の横断バンドに見えているビレイポイントに向け緩傾斜帯を登った。4ピッチ目は島地瓶リードでバンドのトラバース 約25m。容易。ようやく大滝左ルートの後半に合流できた。ここで行動食などを口に入れる。真っ青な秋空と豆腐のように白く四角い三の坊主のコントラストが鮮やかだ。
 5ピッチ目はyamaakiリード。ホールドが細かく、慎重に動かざるをえない。Yピッチ目は島地瓶リード。さらに急になってきた。指先でつまめる程度の突起をホールドと するしかない。これが折れたらどうやって登ればいいのかわからないような小さく頼りない突起ばかりだ。岩の弱点はどこかと視覚、触角を総動員して探るので結構時間を 要した。7ピッチ目(ymaakiリード)は顕著なカンテを右手で持って、足のスメアを効かせて登った。後半は傾斜がなくなる。二の坊主下をトラバースしてキーボウ パーティーらの嬌声が聞こえる最終ピッチ基部に到達。最後のクラックを島地便リードで登り終了。大長征のパーティーと共に下山した。登っているときもそうだったが、 帰ってからネットや本で調べても本当のラインを登ったとはっきりといえる部分が少なく、よくわからない点が多いアタックとなった。  アタック表へ

大長征(報告・ゼルプス)
キャンプ場 8:05〜取り付き8:35〜3の坊主山頂 15:20〜下山16:30
 キャンプ場の朝、パートナーの抽選を島地瓶君がアミダくじで決める。パートナーはユジン君でした。
 今回登るルートは、鉾岳のお勧めルートの(大長征ルート)全10ピッチです。同じルートの他のパーチィーは、ますも、ミッキー組です。キャンプ場から、 一汗かいて取り付きに到着。すかさず登攀の準備をして登り始める。つるべで登る予定だ。
 最初のピッチは、私。右上方に向かって登っていく。最初にペツルのボルトが新設され、残りは古いリングボルト。結局この1ピッチ目は、支点が2つ。
2ピッチ目は、ユジン。快調に上部の立ち木まで伸ばす。
3ピッチ目は、私。右上方の大きな立ち木に向かいピッチをきる。
4ピッチ目は、ユジン。ややトラバース気味に右に段差を越えて登っていく。
5ピッチ目は、私。少し下に下がり過ぎランナウトをしてしまう。軌道を修正して右上方に上がって行く。少しランナウトしたためカンテの乗り越し手前でピッチをきる。
6ピッチ目は、ユジン。ここでこのルート最大の山場が待っていました。ユジン君にはトポを見せ、トラバースのコースという事を言っておいたが、カンテの乗り越し すぐのトラバースに気がつかずなんとそのまま直登で、4月の風ルートに入ってしまった。
結局ここで大きく時間のロスをする。ユジン君には、捨てカラビナを利用したてピッチの初めまで降りてきてもらった。ここ代わって自分が行くつもりでしたが、 ユジンが行くと言うので任す事にした。私がフオローでカンテを乗り越すとルートは直ぐ分かりました。ここが経験上のルートファイテングの難しいところかも 知れません。
7ピッチ目は、私。中央バンドをひたすらトラバースする。このルートの核心の大滝左ルート取り付きには、会長たちは登られており島地瓶、yamaakiパーテーが 順番待ちでした。ここで私たちも順番待ちの小休止となる。
8ピッチ目は、私。細かいホールドやスタンスを拾って登るが難しかったです。
途中で落ちるかもが何度もよぎりました。
9ピッチ目は、ユジン。 かなりゆっくりしたマイペースで登っていく。本当はもう少し左側と思うが、みんながその方向でしたので、右側に登って行った。
10ピッチ目は、私。左のフェイスは登らず、右側からやや易しいルートを取り登る。
ここからは、3の坊主の取り付きまではトラバースするが、先頭まで行くと声がまったくとどかず、3の坊主から降りてこられた、会長に声を通してもらいユジン君が 上がってくる。
 山頂まで行くことにしたので、ここからもう1ピッチのクラックを登りやっと終了となる。
 先に登っていた島地瓶、yamaaki組と記念写真を撮り下山にかかる。懸垂下降をし、3の坊主の付け根に降り、下降ルートを降りるためやばそうな右下の懸垂ポイントに 降る。ここから15mの懸垂で草つきに降りる。登攀具をしまい。最後のますも、ミッキー組を待ち合流して下山する。
 下降ルートはフィクスのロープがないとかなり苦労するが、ここが1番早く下山できる。一気にキャンプ場まで下った。
 鉾岳のオススメルート(大長征)を、晴天の中で登れたことはスゴイと自画自賛。
おまけに紅葉のはしりでしたが、山頂からの展望もとても奥深く良かった。
ルートファイチィングミスのおまけもありました。ユジン君もどうもお疲れ様です。 アタック表へ



【比叡山・鉾岳クライミング】(2008/10/11_13)

≪ 13日 報 告 ≫

比叡山−III峰「左方カンテ バリエーション」 (報告キーボウ)
コースタイム;取付(8:15/8:30)〜終了点(11:45/12:15)〜駐車場(13:00)
 12日夜はゼルプス、ますも、ユジン、島地瓶、マミリンと僕の6名で西都山岳会の借りている「麓屋」に宿泊。翌13日は再度比叡山を目指す。僕はマミリンと組んで III峰の「左方カンテ−バリエーション」を登ることとした。1ピッチ(30m 5.10a)と2ピッチ(25m 5.7)は、今年の5月にピナクルのメンバーと登った 「比叡の果て」と同じルートだ。1ピッチの微妙なトラバースは何度登っても厳しい。2ピッチ目はマミリンリード。今回は奇数ピッチを僕が、偶数ピッチをマミリンが リードする、つるべ方式だ。
2ピッチ目は若干微妙な立ちこみがあるものの、スムーズにクリア。いよいよ、核心の3ピッチ目(45m 5.10b)にかかる。このピッチと4ピッチ目は始めての ルートだ。2ピッチ目の終了点から真っ直ぐ上に伸びているクラック沿いかな、一つだけ古いハーケンが見える。出だしが肝心なので1m先と3m先にカムを決めながら 登りこむ。10mくらいのクラックを越えてもまだクラックは続く。しまった、カムがぜんぜん足りない。でも、足をクラックにねじりこめば落ちる心配はないだろうと 10mくらいのランナウトも気合で乗り切る。途中、ブッシュで形ばかりのランニングビレイを取る。以前はしっかりとしたプロテクションだったのだろうが、今となって は邪魔者の枯れた松の木をよけて登る。そのうちところどころにピンも見つかり、ほぼ50m一杯伸ばしてピッチを切った。ここは、本当に精神的に疲れるピッチだった。 4ピッチ目(30m 5.4 IV+)は易しい。途中、残置のフレンズも使いながら、マミリンは松の木でピッチを切る。最後は、オリジナルラインは止めて、 「ラストフロンティア」の最終ピッチである、35m 5.10cの直登を選んだ。ここも何度か登ったことがあり、2〜3手の微妙なムーブをこなすだけで登れる。 セカンドのマミリンは1回、滑ってテンションをかけたが、まずまず無難に登りこんだ。全部で2時間ちょっとの時間だったかな。快調なペースで登りきることができた。 僕も、5.10a、b、cと10台の3ピッチを登りきって満足。
 頂上で今回のクライミングを支えた二人の足をマミリンに撮影してもらい、下山にかかった。
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第一スラブスーパー(報告・島地瓶)
取り付き8:22 終了点11:23
 比叡山の入門コースを実はまだ登っていなかったので、ゼルプスさんに頼んで一緒に登ってもらった。
 1ピッチ目(50m・W)はゼルプスリード。以下島地瓶とつるべで登った。直上後、左側のブッシュに入り、ふみ後を抜けると2ピッチ目(40m・W+)取り付き。 スーパーなので左側に少しトラバースしてスラブを登る。といっても、前日の鉾岳のスラブとは比較にならないくらい手がかりがある。3ピッチ目(30m・W−)も楽な ピッチだが、フォローするとき、ロープが岩の割れ目に食い込み、動かなくなってしまった。ダブルだったので、固まっているほうを外して登った。ここまで来ると眺めも よい。4ピッチ目(15m・V)の後5ピッチ目(35m・W+)。かぶりぎみの岩を右から巻いて登る。ここもロープの流れに注意がいる。6ピッチ目(30m・W+)7ピッチ目 (20m・W−)はピッチを切らずに登る。 最後はロープがぎりぎりだった。8ピッチ目(40m・X+)が核心部か。ホールドが少なく、ジャミングのようなことをして突破。続いてほとんどピンがない9ピッチ目 (35m・W−)を手早く片付けて終了。あんまりクライミングをやっていなかったので、自信が持てず、精神的負担の少ないルートを選んだが、天候も申し分なく、 余裕は十分に感じられた。アタック表へ



≪ 感想 ≫

【キーボウのコメント】

この三日間、好天に恵まれ、クライミング三昧だったことは大きな喜びでした。皆さんも、初めてのマルチや初めてのリードなど、大きな体験をされた方もいましたね。 今後も、どんどん登りこみましょう。皆さん、お疲れ様でした。

【ユジンのコメント】

ホコ岳〜大長征
ゼルプスさんとのペアでした。途中ルートを間違ってカラビナ一つ残置してしまいました。ビレイPointはしっかりしてたので迷った時も安心でした。

ナックルスラブ
島地瓶さんとのペアでした。最後のナックル部分が綺麗なルートでした。下山後に仰いでみたナックル部分はクライミング中で見るのと違う印象です。 ルートを間違えないよう何度も来なければ…と思いました。
初マルチピッチクライミング。 なんて素敵な響き♪
このところ「あそ望」に入ってから何から何まで初めてづくしのような気がする。

【リリィのコメント】

今回の初めては、もちろん比叡山。
まず感じたことは、私の数少ない外岩経験からだけど日向神とかの外岩の延長線上にある様な感じ。
だから、あまり違和感なくすんなりと登ることができたような気がする。
感激したのは、初めてのピッチを切ったところに着いたら会長が
「見てごらん。ユリが綺麗に咲いて迎えてくれたよ。リリィのルートだね。」
と言って、オレンジ色のユリを指差して私の緊張を解いてくれたこと。
登ったのは「三つ葉ツツジの道」なんだけど、この日はお花も人もリリィでした。
ここまで登ってこないと見ることのできない景色。
でも、決して一人では来ることが出来ないルート。
なんかいいなぁ〜。こういうの好きかも(^−^)

2日目の雌鉾岳。スラブの塊。
しかも「晩秋の滝」って、超むずかしいし・・・
最初の一歩からダメ。
手も足もでないってこのことで、シャレにもならない・・・
でも、左1m先を見ると斜めにボルトが打ってある。あれっ。もしかしたら、
キーボウさん2ピン目から行っちゃった? 直登だもの。難しいはず(・−・;)
いろんなアクシデントもあったりしたけど、総じてホールドのありがたみが分かったし、乗り込みのいい勉強にもなったみたい。

とても有意義な楽しい2日間でした。 アタック表へ

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