あそ望山岳会
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山行報告
【報 告 者】まつやん 写真
【日    時】2008年10月12日(日)
【参 加 者】いーさん(会員外)
【コースタイム】牧の戸登山口(3:30)→天狗ヶ城(5:30)→中岳(6:50)→星生山(10:00)
→大曲登山口(11:40)


【九重雲海鑑賞登山】(2008/10/12)

≪ 報 告 ≫

 10月、九重では雲海が綺麗に見える時期となり、今回はいーさんと共に早朝登山をしてきました。
 11日22時に自宅(菊池)を出発、通常早朝に雲海が見える時には菊池阿蘇スカイラインと同じくやまなみハイウェーイは霧にて、視界がきかず車での走行 もままならないとなるはずであるが、今夜は視界良好にて 夜間ドライブも楽である。今回は雲海が出るのは無理かなと半ば諦め気味にて牧の戸へと着いたのが ちょうど午前0時であった。
普段ではもうとっくに就寝している時間。さすがに眠気も入り起きているのも辛い。いーさんは大分県日田市からこちらへ来るので、たぶんあちらは圏外なのだが  着いたとの連絡を入れる為 メールを送り仮眠をとる事とした。
 うとうととしている最中にいーさんも牧の戸にと到着。やはりメールはついさっき確認したとの事。今回は車も2台あるので、牧の戸ピストンではなく  1台は大曲にと置き 牧の戸から大曲に下山すると云う縦走のいーさんの提案。私も賛同してさっそく1台を大曲にと回し、二人1台の車にて牧の戸へと戻ってきたのが、 1時頃。二人して3時頃まで仮眠をとる事とした。
時間も2時間程度 すぐという事もあり、さすがにぐっすりとまでいかない。うとうととしているとすぐに3時となってしまった。二人して身支度をしてスタートしたのが 3時30分であった。
 格好は普段の服に市販の防寒着を上に羽織る程度。いざ寒い時は云う為に予備の服、2,3枚は、リュックに入れ、歩き出す。牧の戸からの最初の坂が急にて 息も上がる一方 逆に暑いと感じてしまう程。車にて仮眠をとっている時 ゴーゴーと音をたてながらふき去っていく風。かなり外は「寒いだろうな。」との実感は すぐに消え去ってしまった。
闇夜に頼りとなるのは二人がしているヘッドライトのみ。少ない視野を確認しつつ、坂を登って行く。程なく牧の戸展望台へと着くと視界が開けやけに明るい。 西側を眺めるとこうこうと光る満月。十五夜なのだろう やけに眩しい月である。まるでヘッドライトの明かりも消してもよさそうである。この明かりを頼りに先へと 進むと程なく沓掛山へと。岩場あり階段ありとの闇夜にては歩きづらい登山道。慎重に慎重を重ね進んでいく。さっきまで明るかった満面と光る月も沈んでしまったので あろうあたり一面闇夜である。たまにつまづきながら転びながら、なんとか沓掛の難所をクリアー。闇夜でも歩き易い登山道へと出る。空を見上げるとキラキラと 光る星が当たり一面にいっぱいである。星座名は全く判らない私ではあるが、一つ二つ三つと大きく光る星群も確認できる。あれはオリオン座それともさそり座、いて座 かなととりとめもつかない事も思いながら、先へと進む。また流れ星も二つ程確認。我が住む下界とは思いもつかぬ星空に感激するばかりであった。

 さて、前置きはこれぐらいにして、本題の朝焼け、雲海、日の出の話としましょう。
闇夜を進み 九重避難小屋もすぎ 天狗ヶ城登り口へと着く頃より、すぐそばに見える中岳周辺が薄っすらな帯状となって赤らんできます。時間にして5時前後、 九重夜明けの始まりです。急いで山頂を目指さねばと気は焦りますがさすがにこれまで90分程度歩いているせいかまた天狗ヶ城の登りの岩場、なかなかスムーズに 先へと進めません。なんとか山頂を踏めたのが5時30分でした。中岳山頂を頂点とする三角の山の影が小さく確認でき、まだ回り一面真っ暗。帯状に確認できる赤らんだ 光もまだとても小さいものでした。
私達ギャラリー二人の他先に着いた数名も天狗ヶ城てっぺんにいい場所を陣取り、これから始まる自然の神秘日の出を待ちます。確認できる帯状が赤らんでいることから、 期待の朝焼けも期待大。嬉しい日の出となりそうです。時間が5分8分10分と進んでいくうちに小さかった帯状の光も大きくなりまた中岳の三角の真っ黒い影も大きくなり つつあります。
だんだんと空が明らんでいくうちに また周りの光景もなんとか確認できる頃より、中岳横一直線にならぶ雲海が見え出しました。まだ白いといえない雲海、薄っすらと した光を浴びた、黒い雲海です。なんとも表現できない光景、絶景のまた絶景でした。時間にして5時50分。その後25分間空が明らむ光景を楽しみます。
朝焼け最高潮 6時10分の写真が次の光景です。

また日の昇る反対側の久住山はすっかり光を浴び、その山容が伺えます。
空には薄っすらと赤い雲、珍しい光景ではないのでしょうか。
この様な光景は初めて見ました。また中岳そば周辺の雲海も白く確認できました。

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6時18分、いよいよ九重御来光の始まりです。真っ黒い中岳の左山斜面より、太陽が昇り始めます。中岳上空へと昇る10分間、神秘たる光景です。まるで斜面をなめて いくかのように太陽が昇ります。黒い中岳に日の光、光線が射し込みます。実に見事な光景です。また、後ろを振り返ると天狗ヶ城西斜面もオレンジ色に染まります。



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太陽が黒岳上空にと昇りきったのが6時28分、次は雲海を鑑賞しようと天狗ヶ城を後にして 中岳へと登ったのが6時48分でした。
目前にせまる雲海、全く微動だにしません。後ろを振り返り硫黄山の噴煙をと見ると真っ直ぐ上空に煙が上がっています。全くの無風です。私達がこの中岳に休憩滞在 した1時間の間、フルに雲海を満喫することとなりました。
到着したすぐは上空には雲 遠く薄っすらとオレンジに光る朝焼け 下空にはまだ白いとは云えない薄青い雲海、時間が経つうちに青から白へと変わっていく雲海が 目前に確認できます。また雲と雲の間から射し込む日のあたり加減にて白く浮び上がる雲海など。滞在する間中、さまざまな雲海を楽しむことができました。

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また、祖母、傾の山 由布岳 阿蘇五岳 四方にと雲海上に浮び上がる山々を確認。薄っすらと浮び上がる山々の山容実にいい光景です。
また天狗ヶ城に目を移すと天狗ヶ城上空の雲には、太陽の光線がまるで天狗ヶ城に集まるかのよう感じます。空気が澄んでいるがゆえに見える光景では? 早朝山ならではの光景のようです。

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中岳に滞在して一時間さすがにじっとしていると肌寒くなり、写真もこれまで撮影したのが300枚。まだ雲海は確認できるものの、十分に撮影を終えたので中岳を後 にしたのが時刻7時46分であった。
後は星生山へと登り、下山するのみ。山に滞在した時間、これまで4時間。4時間とは云え、まだ早朝8時である。普段なら紅葉間近となり、沢山の登山者にて往来の 激しい御池付近。
さすがに早朝、すれ違う登山者も数人程度。ここから見る御池には湖面に映る雲々、綺麗な風景である。また山々の斜面の間、雲海に浮ぶ由布岳 印象に残る風景であった。

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御池を後にし、九重避難小屋手前久住分れにと着いたのが、8時30分。朝一に登りだした登山者にて往来が激しくなりつつある。休憩を長めにとり、いーさんは岩に腰かけ うつらうつらと気持ち良さそう。私は朝一に登ってきた登山者と同じくここから見える阿蘇五岳の雲海に感動するものであった。
後は星生崎より星生山へと経て、星生新道を通り下山するのみ。ゆっくりと下山していく。
星生山より、見える扇ヶ鼻は紅葉がはじまりつつあるといった感じ。遊び感覚にて星生窓から撮影する。

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星生山ではこの秋最後の花、リンドウ フクオウソウと愛でながら、星生新道へと下山して行った。途中、乳首岩を横目に見ながら大曲登山口へと到着したのが 11時40分であった。

 登山終了後 いーさんと別れ、一時は牧の戸より瀬の本ドライブインへと、車で移動するもののさすがに疲れたのか、眠気がさしてしまいその場にて爆睡する私が そこにいた。

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