【弁財天岩東稜マルチピッチクライミング】(2008/11/30)
≪ 報 告 ≫ 昨日の雨もあがり、登り始める頃には岩も乾いて絶好のクライミング日和。弁財天岩東稜は見るだけでも、とんがっている岩峰。凄い!凄すぎる! 3人とも昨日の忘年会の二日酔いは無さそう(^−^) キーボウ会長をリーダーに日向神キャンプ場より日向神峡トンネル(弁財天岩下トンネル)の入り口右を下り、藪こぎのようにして取付に行く。 ここでいつも感心するのは、別にテープが貼ってあるわけでなし、マルチする人はよく取付まで行けるということ。 途中、福岡組のますもさんとカラビナさんが到着するのが見え、会長と挨拶を交わす。 1ピッチ目は、右にトラバースする短いルート。キーボウ会長いわく、このトラバースの左側に少しかぶった10mくらいの壁が(昔の?)トレーニングエリアで、 左手を見上げると人工ホールドが着いていたはずらしい。 核心は2ピッチ目。V型の高さは5mくらいだろうか?左がスラブのまるっきり凹凸のない岩にリングボルトが4本打ってある。右はハングした岩。まず会長が フリーで試みる。クイックドローを2本かけ、フォローの私達のためスリングもかけてアブミにするように指示をくれる(まだ余裕あり)。 が、3本目をかけるときA0になってしまった。残念!(>−<;) (基本ここは人工なんですって!) て、リリィ。もちろん最初からA0。 2ピンまではどうにかこうにかヌンチャクも回収できたが、その後はテンションかかりまくりで、結び目が邪魔をしてヌンチャクからロープが外せない(;−;) さぁ困った! ミッキーが自分のヌンチャクをもうひとつかけてそれを掴むように下から指示をくれたのでそのとおりにしてその場を切り抜ける。右の岩のヌンチャクにミッキーの ロープをテンションがかかっても振られないように付け直して、ホッと一息。樹林帯をちょっと行く。厳しかったー!! ビレイ地点では、会長が首を長くして待っていた。 ― 会長、あなたは本当にスゴイ人です。改めて脱帽。― ミッキーもやはり厳しかったみたいで途中テンションかけてしばし宙吊りのまま思案に暮れていたらしい。(このヌンチャクを回収しなかったら登れるのだけど、 リリィに何言われるかわからない。そっちの方が恐かった。だって!) ミッキーを待つ間、隣の岩で新ルートを開拓中のK1さんの姿が見える。 昨夜の忘年会にも出席していただきありがとうございました。 < 3ピッチ目はスラブ。ここは快適。 次は、ロープを首にかけ樹林帯を進む。 4ピッチ目はいよいよだんだん切り立った岩となってくる。とても楽しい♪ 5ピッチ目には、しびれるくらいの細ーい馬の背のピナクルが待っていた。 さすがにちょっと恐い。 ここを抜ければ、もう頂上!! < **以下は、間違えると大変なのでキーボウ会長に書いていただきました。** 懸垂下降地点で、まず7mくらい降りる。 この少し先にも懸垂下降地点の捨て縄があるが(前回登ったときは無かった)ロープをセットすると落石しそうだし、下がどのくらい長いのか見えないので使わない方が 良いだろう。 鞍部を少し歩くと、次の小さなピークがある。ちょっと厳しい2mくらいの登りを、立ち木に掴まって乗り込むと、もう一つの懸垂下降地点の捨て縄がある。 10m位の懸垂で立ち木は枯れていた。頂上から一気に懸垂下降するほうが良いだろう。30mくらいで安全な樹林帯のルンゼに降りることが出来る。ここから50m くらい急な斜面を降りるとK1さん達が開拓中のサンセットエリア上部だ。K1さんはすでに下山していた。10分ばかり歩くと車道に下りることが出来た。 < < 【キーボウ会長のコメント】 ミッキー、ちょっと厳しかったね、でもプルージックも使って頑張りました。 リリィ、持ち前のパワーであっさりこなすことが出来ました。この調子で登りこんでください。マルチは爽快でしょう? 二人ともお疲れ様でした。