| 山行報告 | |
【報 告 者】 | 島地瓶 |
| 【日 時】 | 2009年02月13日〜15日 | |
【参 加 者】 | 島地瓶,ゼルプス,ますも,マツジュン(会員外) | |
【大山縦走】(2009/02/13_15)
≪ 報 告 ≫
13日 熊本16:00〜福岡19:00〜大山寺14日1:30
熊本でガソリンを満タンにして出発。天気は怪しく、高速に乗ると雨も降り出した。福岡組と待ち合わせる基山SAに着くころには土砂降り。福岡組も雨に打たれながら
荷物を持ってきて車に運び入れて再び出発。雨は小康状態になってきているが、好天の兆しはない。交代で運転し、夜半に大山に到着。駐車場の残雪に突っ込んでみたら、
スタックしてしまい、脱出に小一時間かかった。小雨ながら風が強く、トイレを風除けにして各自テントを張って寝た。
14日 駐車場〜弥山〜剣が峰〜ユートピア小屋〜中宝珠越え〜元谷〜駐車場
明けても風が収まっただけで依然ホワイトアウト。縦走は無理だと思い、ある程度天気がよくなったら適当な斜面で雪上訓練でもしようと、のんびり過ごす。
しかし、他のグループは弥山に向け登り始めている。せっかくなのでわれわれも弥山だけは登ってみようということになり、出発。雪は締まっておりワカンなどは
不要だった。下ってくる登山者に聞いても山頂はガスとのこと。期待せずに登る。樹林帯を抜けても赤旗が出ているので迷うことはない。
弥山の山頂小屋に差し掛かった時、不意に青空がのぞいた。青空は見る間に広がっていき、眼下には雲海。予想外の展開に心が躍る。剣が峰への縦走路も一望できる
雪は残雪期なみに締まっているし気温も零度程度と暖かい。一見したところ危険な要素は見当たらない。ザイルやハーネスも持ってきていたので、ぜひともこのチャンス
を生かそうということで一致。アイゼンを履き、すぐに出せるようにザイルを肩にかけ、雪稜に臨んだ。
稜線は細いが歩くのには十分な広さ。雪庇も小さく、ところどころ夏道も露出しているので安心して歩ける
一時的には下の景色が見えるまでに天候が回復。うれしくてついつい叫んでしまう。一箇所通行が難しそうなリッジが出てきたが、ロープを出さずに巻いて通過。
幅が広くなってきた稜線をたどると剣が峰に到着だ。以前に縦走を経験しているますもさん、マツジュンさんも「こんなに周囲を見渡せたことは無かった」と満足の様子。
山頂で天狗が峰、槍が峰などのピークを確認し、後半に挑む。
天狗が峰からユートピア小屋方面に向かう際再びガスが出てきて一度間違った稜線を下ろうとしたが、すぐに気付いて軌道修正。天狗が峰からユートピア小屋までは
特に迷うところは無かった。
ユートピア小屋付近になると下から多くの登山者が登ってきていた。大山北壁を眺めたあと下山に移る。雪が緩んで時々はまるが順調に宝珠尾根を進み、中宝珠越えの
道標を確認して元谷へ下る。一部沢筋を通ったが、雪は安定していた。元谷から大山寺まで雪の林道を歩いて帰幕。駐車場はテントがかなり増えていた。
15日 駐車場〜元谷〜駐車場
簡単に雪上技術訓練をやろうと、元谷へ。弥山尾根取り付き付近の斜面まで登ってテラス作り、滑落停止、スタンディングアックスビレイなどを簡単におさらいした。
訓練中に弥山尾根に取り付いているパーティーがこぶし大の石を何度も落とし、雪の上を転げ落ちてきて危なかったため、比較的安全な斜面に移ってスタンディング
アックスビレイの練習。スノーバーも使用してみた。落ち役がゆっくり滑落したした時は止まっていたが、勢いをつけて落ちると、すっぽ抜けていた。雪の質によって
効き方が大きく変わるということが身をもってわかっただけでもよかったのではないか。時間的にも斜面の状況や傾斜の面でも十分とはいえなかったが、撤収して
帰途についた。
|
■一覧に戻る
|
内容に不備・不都合・間違い等がある場合はご連絡ください
ホームページ・コンテンツ及び画像の無断転載はご遠慮ください
Copyright (C) 2007.04.01 ASO-bow Alpine Club All rights reserved.